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OD(起立性調整障害)の当院での考え方


 

 

 

 

 

 

 

 

 

1・起立性調整障害とは?

OD(Orthostatic  Dysregulation:起立性調整障害)という自律神経失調症の一種の症状が最近小、中学生の間で問題になっている。

現在の小中学生の20%位がその疑いがあるらしい。

症状としては、立ちくらみや失神、朝起きの不良、倦怠感、動悸、頭痛など。不登校の3~4割はODに併存するらしい。

成因としては、自律神経の失調、水分不足、心理的ストレス、日常の活動量の低下などとなっている。(日本小児心身医学会参考)

 

2・当院での考え

資料を見ていて思ったのが、すごく曖昧という感じがした。

では、何故自律神経が破たんしてしまったのか?脱水症状が成因で症状が長期化するのか?心理的ストレスや活動量の低下などもものすごく曖昧な感じがする。結局のところ分からないという事なのだろう。

当院にも、時々ODの症状をもった学生、原因不明の登校拒否の学生が来院されます。

当院での考え方として

①エネルギー代謝の問題

②重度な鉄タンパク(フェリチン)不足

③酸欠

と考えている。

①②に関しては、別のブログで解説します。

http://OD起立性調整障害の栄養指導について書きました。

 

実際当院でできることといえば、栄養学の指導と③の酸欠に対してアプローチしている。

ODの患者は質的栄養不足のためエネルギー代謝が悪い。また、思春期で身長が伸び、特に女の子の場合生理が始まり体内の鉄分が不足してしまう。さらに成長期でタンパク質の必要量が圧倒的に不足してしまうのです。

そのため、肋骨に付着する筋群の柔軟性が失なわれてしまい、呼吸における肋骨の可動性が低下してしまう。そのため呼吸回数を増やして酸素摂取量を増やそうとするのですが、呼吸回数を増えると気管や気管支にたまってしまい換気量が著しく落ちてしまう。そのため息切れを誘発し酸欠状態になってしまう。という考えで当院では対応している。

ODは栄養障害と換気障害が並列で起こっていると考えているため、2から3カ月栄養指導と施術を並行しておこう必要があるので、症状に対しての説明とそれに対しての家族と本人の理解が必要だと考えている。

一応当院でODのほとんどの学生は改善傾向にあり、学校にも行けるようになっているのでこの考えは見当はずれではないかもしれない。

ただ、整骨院では急性のケガに対して保険適応なので自費診療になりますので確認の上よおしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

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