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食のパラドックス: 6週間で体がよみがえる食事法を要約してみた。

栄養学

食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法」わかりやすく要約しました!

食の新時代: レクチンフリーへの転換

食べ物と健康の関係はとても重要です。今日、私が皆さんに紹介したいのは「食のパラドックス: 6週間で体がよみがえる食事法」という本です。

4億年前から植物はレクチンというたんぱく質を使って自身を守ってきました。そして、私たちが日常的に摂取している多くの食品、例えば全粒粉や大豆、トマトなどにはこのレクチンが豊富に含まれているのです。そして、このレクチンがさまざまな健康問題を引き起こしている可能性があるのです。

「グルテンフリー」が注目されていますが、グルテンはレクチンの一部に過ぎません。実は、グルテンを取り除くだけでなく、他のレクチンも取り除く必要があるのです。この興味深い食事法は、従来の考え方を根本から変える可能性があります。

このブログでは、本の内容を3つのパートに分けて詳しく解説していきます。食に関する新しい知識と視点を得るチャンスですので、最後までお付き合ください。

食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法 / 原タイトル:THE PLANT PARADOX[本/雑誌] / スティーブン・R・ガンドリー/著 白澤卓二/訳

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植物が持つ驚異の防御戦略: レクチンの正体

植物はただの静かな存在だと思っているかもしれませんが、それは大きな誤解です。彼らは積極的に自らを守る術を持っています。近年の研究では、植物が補食者から身を守るための策略を編み出していることが明らかになっています。

具体的な研究の例として、シロイヌナズナという植物が挙げられます。シロイヌナズナは、ゲノム解析が行われた最初の植物として、その生態についての知識が比較的詳しいです。研究者たちは、植物が補食者による攻撃を感知しているかどうかを確かめるため、毛虫が葉を食べる際の振動を再現しました。その結果、シロイヌナズナは毛虫が葉を食べる振動を感知し、特定の毒素を生成して防御することが確認されました。風などの自然な振動にはこのような反応を示さないことから、明確な敵対者を認識しての行動であることが示唆されます。

また、感覚植物として知られるミミガタネソウも興味深い例です。この植物は、触れると葉を閉じる反応を示します。特に、敵の多い環境で育った植物の方がこの反応が強く、植物が環境を認識し、適応していることがわかります。

さらに、植物は「時計遺伝子」という体内時計を持っており、捕食動物の活動時間に合わせて防御物質を生成することが確認されています。この時計遺伝子を取り除くと、その能力を失うことから、植物がタイミングを計って防御していることが明らかになりました。

中でも、植物が補食者から身を守るための中核的な物質が「レクチン」です。レクチンは、補食者が葉を食べると、即座にその濃度を増加させて敵を撃退する戦略を採用しています。これは大きなタンパク質の総称で、植物の自己防衛の中心としての役割を果たしています。レクチンは、植物の生存競争の中での重要な武器と言えるでしょう。

レクチンの人体への影響

グルテンフリーという言葉が一般に知られるようになり、グルテンが悪名高くなりました。実は、このグルテンはレクチンという大きなカテゴリーの中の一つの種類です。レクチンには数千の種類が存在します。

レクチンはどのように機能するのでしょうか。多くの植物に含まれるレクチンは、動物の体内で特定のターゲットを狙うように作用します。特に、多糖類という糖分子に結合し、さらにシアル酸という、動物の腸、神経、関節、血管などに含まれる糖分とも結合します。これにより、レクチンは細胞間の通信を遮断したり、炎症などの有害な反応を引き起こします。例えば、レクチンがシアル酸と結合することで、神経伝達が妨害され、思考が鈍くなる「頭がもやもやする」状態が引き起こされることがあります。さらに、レクチンはウイルスや細菌が宿主に取り付くのを助ける役割も果たしており、レクチンへの感受性が高い人は感染症に対して特に弱いことが知られています。また、レクチンは体重の増加も促す働きがあり、特にWGA(小麦麦芽凝集素)というレクチンは体重増加を強く促進します。これが、昔の高緯度地域での小麦の主要な食料としての人気の理由でした。しかし、現代の小麦もWGAを含むため、現代人の肥満の一因ともされています。

WGA(小麦麦芽凝集素)というのは?
WGA(小麦麦芽凝集素)
定義:
WGAは「Wheat Germ Agglutinin(小麦麦芽凝集素)」の略で、小麦の胚芽部分に豊富に含まれるプロテイン(タンパク質)です。凝集素は特定の糖鎖と結合する性質を持ち、これにより細胞を「凝集」させることができるため、この名前が付けられています。
機能と影響:
WGAは糖タンパク質や糖脂質と結合しやすい特性を持っています。これにより、人間の消化管において細胞の間隙を通過して血流に入り、体内でさまざまな影響を及ぼす可能性が考えられています。
健康への影響:
一部の研究では、WGAが腸の透過性を増加させることが示唆されています。これにより、消化されていないタンパク質などが腸壁を通過して血流に入ることが可能となり、これが免疫応答や炎症を引き起こす原因となるとされています。また、WGAが胃腺、膵臓、腎臓などの組織に結合することで、これらの臓器の機能に悪影響を及ぼす可能性も考えられています。
グルテンフリーとの関連:
グルテンは小麦タンパク質の一部で、セリアック病などのグルテン関連疾患の原因となることが知られています。しかし、WGAとグルテンは異なる成分であり、WGAに対する反応や感受性はグルテンとは独立しています。

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植物は自己保存のために様々な策を練り、捕食者を退散させるためにレクチンを生成しています。食べられるリスクがある動物は、レクチンの影響で体調を崩し、その植物を避けるようになることで、植物は生き延びることができます。古代の人々は、これに対抗するためのさまざまなレクチンの処理方法を開発しました。

しかし、現代人はその知恵を失いつつあります。害のある食品を食べ続けることを選択し、その結果として生じる問題を解決するための方法を求める傾向にあります。例として、胃の問題を引き起こす食品を食べ続けるために胃薬を利用するケースが挙げられます。さらに、牛には自然には食べないトウモロコシや大豆を食べさせるために、炭酸カルシウムという胃薬の成分を餌に混ぜて与えることが行われています。これは、これらの食物が牛を太らせる効果があるためです。

もちろん、すべての人がレクチンに敏感であるわけではありません。しかし、多くの健康上の問題やアレルギー、消化不良の原因としてレクチンが関与している可能性があることを考慮すると、日常の食事の選択には注意が必要です。私たちは、食事によって身体の健康を左右する大きな力を持っています。自分自身の体をよく知り、何が身体に合うのか、何が合わないのかを理解することで、より健康的な生活を送ることができるのです。最後に、食べ物の選択はただの好みや流行に左右されるものではなく、私たち自身の健康やライフスタイルに直結する大切な要素であることを忘れずに、毎日の食事を楽しんでください。

まとめ

さて今回のブログのまとめを書いていきますね!

第一に、植物が自身を害から守るためにレクチンという毒素を生成していることを理解することは非常に重要です。これは、植物が環境や敵から自身を守るための自然の戦略の一つです。ポイント1を考えると、植物は細く者に抗うためにレクチンという毒素を生成することで身を守っているのです。

次に、ポイント2として、ペクチンはグルテンをはじめとする数千種類のタンパク質の総称であり、これを摂取することで私たちの体内で炎症や神経障害などが引き起こされるリスクがあることを認識することが求められます。これは、食品の選択において、ペクチンの含有量や種類を意識する必要があることを示しています。

そして、ポイント3では、レクチンを多く含む小麦や大豆、トウモロコシなどが家畜の餌として使われていること、そしてその家畜を食べることで我々が間接的にレクチンを摂取していることを指摘しています。これは、食品の供給チェーンや食の選択が我々の健康にどのように影響しているかを示しています。

まとめとして、これらのポイントを踏まえて、日常の食事選びにより意識的になることが、健康を維持し、長く元気に生活するための一つの鍵となるでしょう。食は私たちの生命を支える大切な要素です。それを選ぶ際の知識や意識が、健康な生活の基盤となります。

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