こんにちは、皆さん。今日は石黒成治先生の話題の新刊「筋肉ががんを防ぐ。専門医式 1日2分の「貯筋習慣」」について取り上げたいと思います。本書では、筋トレを通じて体内の抗炎症物質を増やすことで、がんや全身の炎症を抑制する驚きの事実が解説されています。
石黒先生は20年以上のキャリアを持つがん専門の医師。彼の主張は明確です。「筋肉」こそが、私たちをあらゆる病気から守る鍵であり、貯金のように日々積み上げるべき宝であると。
私たちは普段、未来の安定や急なトラブルに備えてお金を貯金しますよね。しかし、真の安心と健康を手に入れるための“貯筋”の重要性を知っていますか？このブログで、石黒先生の貴重なアドバイスと、筋肉が私たちの健康にどれほど影響するのか、その真実に迫りたいと思います。
| 筋肉が がんを防ぐ。 専門医式 1日2分の「貯筋習慣」 [ 石黒 成治 ] 価格:1540円 |
ガン: 知っておくべき事実とその予防
ガンについての理解は、我々の健康維持において重要なテーマです。現在、ガンは日本人の死亡要因としてトップを占めており、驚くことに2人に1人が生涯でガンに罹患するとされています。さらに、2015年から2039年の期間に、ガン患者数は増加傾向にあるというデータが示されています。この予測が現実となれば、65歳以下の人のうち、約70%がガンに罹患する可能性があるとされています。
過去30年間で、日本におけるガンによる死亡者数は2倍に増加していることが統計データからも明らかになっています。このような背景を踏まえれば、ガンは間違いなく私たちが最も警戒し、予防すべき疾患と言えるでしょう。
現代医学の進歩は、ガンの治療方法だけでなく、その予防に関する知見も飛躍的に増えています。20年前と比較すると、ガンの予防に関する研究は格段の進歩を遂げています。今や、ガンは高血圧や糖尿病と同様に、生活習慣病の一つとして認識されています。そして、ガンの予防の鍵とされるのが、体の慢性炎症を抑制することです。
慢性炎症を抑えるためには、私たちの日常生活や環境要因を見直すことが必要となります。最新の研究によれば、環境要因や生活習慣を適切に整えることで、ガンの90%は予防可能であるという見解が示されています。90%の予防率は、驚異的な数字と言えるでしょう。
さらに、ガン予防のための生活習慣として特に注目されるのが、定期的な運動です。特に、筋肉トレーニングはガン予防に大きな効果を持っているとされています。しかし、多くの医師がこの事実を患者に伝える機会が少ないのが現状です。
このような背景を踏まえ、私たち一人一人がガンと筋肉の関連性を理解し、効果的な筋トレの方法を身につけることが重要です。それに関する詳しい情報や方法は、本書を通じて一緒に学びましょう。
筋肉・腸内細菌・栄養素
筋トレの重要性についての認識は、過去20年ほどで大きく高まってきました。同じように、腸内環境が我々の健康にとって重要な要因であるという認識も増しており、これに関する研究も急速に進展しています。未来の健康の方向性として、医薬品やサプリメントに依存するのではなく、腸内環境を整え、筋肉を保持・増強する生活習慣の重要性が強調されています。腸内環境の最適化と筋肉の維持、この2つの要素に特に注目が集まっており、これらを取り入れることで、現状よりも格段に健康的な生活を送れることが期待されています。
一方で、これまで運動に慣れていない、あるいは運動を苦手とする人も多いでしょう。しかし、心配する必要はありません。本書には、そういった人でも手軽に始められる、1日わずか2分からの自宅でできるトレーニング方法が紹介されています。筋肉は一度鍛え始めると、筋トレを継続することで持続的に増加し、体が健康的になります。年々筋肉を増加させることで、健康の恩恵をさらに受けることができます。
さらに、私たちの体内には日々多くの癌細胞が生まれますが、それが癌症に発展しないのは、免疫細胞がこれを排除してくれるからです。しかし、何らかの原因で免疫力が低下してしまうと、癌細胞が免疫細胞を逃れて増殖し、最終的に癌として表れることがあります。この免疫力の低下が10年から20年続くと、明確な癌の症状が現れる可能性が高まります。
免疫力を高めるためには、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、セレン、鉄、タンパク質などの栄養素が必要です。しかし、加工食品やジャンクフードを主食として摂取し続けると、これらの栄養素が不足し、結果的に免疫力が低下してしまいます。また、喫煙、持続的なストレス、運動不足、睡眠不足なども免疫力を低下させる要因となります。
年齢とともに免疫力が低下する傾向があり、高齢になると癌になりやすくなるという意見もあります。しかしながら、生活環境の乱れを放置する人々の中には、癌を発症するリスクが高まる傾向があることも確認されています。アメリカのMDアンダーソンキャンサーセンターの論文によれば、適切な生活習慣の取り入れによって、癌は予防可能であるとされています。
筋トレのがん予防効果
石黒先生は、オンラインの健康教室を運営しており、その生徒たちに、自宅での筋トレの重要性を強調して指導しています。スクールの生徒たちの中で、40代から50代の女性が大半を占めているとのこと。しかし、その年代の女性の中で、実際に筋トレを実践している人はわずか1%に過ぎないと言われています。
多くの人々、特に40代、50代、あるいはそれ以上の年齢の女性の中には、人生で筋トレを経験したことがない方が多いと思われます。そこで石黒さんは、筋トレの重要性、特にそのがん予防効果について強調して伝えています。
具体的には、約8万人を対象とした平均9.2年の追跡調査に基づく研究があり、その結果から筋トレを実践している人々は、癌による死亡率が有意に低下していることが示されています。対照的に、有酸素運動のみを行っている人々の間では、癌死亡率の低下は確認されなかった。この研究結果から、がん予防の観点からみれば、有酸素運動よりも筋トレがより効果的だと結論されています。
石黒さん自身も、この研究を知ることで、かつて持っていた「自分もいつかがんになってしまうのではないか」という不安や恐れが消え去ったとのこと。彼は、日々の食生活に注意を払いつつ、毎日の筋トレを実践することで、がんの予防が可能であると確信しています。
筋トレが癌に有効な理由
筋トレがガン予防に効果的である理由は、消化ガンを含む多くのガンが、体内での慢性炎症が持続することによって発生するからです。筋トレを行うことで、筋肉から「ミオカイン」という物質が放出され、このミオカインには炎症を抑制する成分が含まれています。そのため、定期的に筋トレを行うことで体内の慢性炎症が次第に改善され、結果としてガンを予防する効果が期待できるのです。
実は、筋トレが炎症を抑える効果を持つという情報は、多くの人々にはまだあまり知られていません。これは、ミオカインが炎症を抑える効果を持つことが科学的に報告されたのが2004年と、比較的新しい発見だからです。その後、ミオカインの研究は急速に進展し、現在では600種類以上のミオカインが確認されています。特に、イリシンというミオカインは、抗ガン効果を持つとされており、大変な注目を浴びています。
しかし、ガンを予防するためには、ただミオカインの効果を頼りにするだけでなく、食習慣の改善も非常に重要です。食生活の見直しと筋トレを組み合わせることで、筋肉が放出する抗炎症物質の効果を最大限に活用し、体内の炎症を効果的に抑えることができるのです。多くの人が、慢性炎症の恐ろしさや、それが健康に及ぼす影響を理解していると思われるので、その対策として筋トレの重要性を認識することが求められます。
炎症による影響
炎症が体内で持続すると、以下のような深刻な影響を及ぼします。
- エイジング（老化）が加速します。
- さまざまな病気のリスクが高まります。
- 精神的な健康や脳の機能が低下し、老化現象が進行します。
- 原因不明の体調不良が頻発します。
- 体重の増加を引き起こすことがあります。
このような事実を考えると、多くの健康上の問題や体調不良は、炎症が原因で引き起こされている可能性が高いです。したがって、炎症の抑制や除去は、健康を維持・向上させるための鍵であり、ここで筋トレの重要性が浮かび上がります。筋トレには、驚くべき効果が秘められており、実施することで多くの健康問題が解消されると言われています。
筋トレを行うことで、全身のリンパ液の流れが改善され、免疫細胞が体内で活発に動きます。これにより、ガン細胞の存在をチェックする「パトロール」が効率的に行われるようになります。加えて、筋肉は免疫細胞と連携して動き、筋トレを通して放出されるミオカインが免疫細胞への指示を出して、筋肉の修復や炎症の抑制を促進します。
特に、ミオカインの中でも「インターロイキン6」という成分は注目されています。この成分は、筋トレの強度に応じて分泌量が増加し、同時に炎症反応を抑制する役割を果たします。さらに、このインターロイキン6は、筋肉の修復を助けると同時に、内臓脂肪の減少もサポートします。
要するに、筋トレを実施することで、筋肉は免疫細胞と連携し、全身の炎症反応を調節します。そして、現代の研究によれば、インターロイキン6の抗炎症効果は、ガンの進行を遅らせる可能性も秘めているのです。
このような多岐にわたる筋トレのメリットを理解することで、筋トレの実施は私たちの健康のために欠かせない要素であると再認識されます。
高齢者の筋トレの重要性
皆さんに伝えたい大切なメッセージがあります。それは、高齢者や筋肉量が減少してきたと感じる方々に特に、筋トレを継続的に実践していただきたいということです。理由は、年齢と共に筋肉は急速に減少するためです。
我が国では、人々の高齢化が進行しています。高齢者は高血圧や糖尿病、他の慢性疾患のリスクが増加する傾向にあります。しかし、筋トレはこれらの疾患の予防や改善に効果的です。特に筋肉は、加齢と共に顕著に衰える部分であり、30代から筋肉の低下が始まると言われています。定期的な筋トレをしていないと、年間平均で約250グラムの筋肉を失う可能性があります。50歳以上の方で、筋トレを行っていない場合、筋肉の減少はさらに顕著になるでしょう。
このような背景から、現代の社会では寿命が延びることはもちろん重要ですが、それ以上に「健康寿命」、すなわち健康で活動的な状態で生活できる期間を伸ばすことが重要です。高齢者が寝たきりになる大きな要因として、転倒による骨折が挙げられます。骨折後の安静期間中に筋肉が大きく萎縮すると、その後の日常生活に大きな影響を及ぼします。例えば、10日間の安静入院で高齢者は全身の筋肉の約30%を失うことが報告されています。
転倒のリスクを減少させ、関節痛を予防するためには、筋トレによる筋肉の維持が非常に効果的です。足腰の筋肉を強化すれば、転倒のリスクや骨折の可能性は大幅に低下します。さらに、筋肉がしっかりしていれば関節痛も予防できるでしょう。
要するに、健康で自立した生活を継続するためには、筋トレが極めて重要な役割を果たします。特に、高齢者や筋力の衰えを感じる方、また健康寿命を延ばしたいと思う方は、積極的に筋トレを実践すべきです。
まとめ
以上、高齢者や筋力の衰えを感じる方々に向けて、筋トレの重要性とその効果について詳しくお伝えしました。健康な生活を望むなら、筋トレは避けて通れないものとなります。しかし、体の健康だけでなく、財務の健康も私たちの生活において非常に大切です。
そこで、次回のブログでは新たなテーマとして、「1日2分から始める貯金生活」について触れていきます。少しの時間と努力から始める貯金の習慣が、あなたの未来をどのように変えていくのかを詳しく解説します。運命を変えるためのヒントが詰まっていますので、ぜひお楽しみに！
それでは、次回もお読みいただけることを心よりお待ちしております。健康と共に、より豊かな生活を目指して、一緒に学び成長していきましょう
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