トレーニングをしている人で、毛が薄い人がいます。
見た目を改善しようとして、髪が薄くなって逆に見た目が悪くなるのは本末転倒です。
ということで、今回は僕の失敗談を交えながら解説しようと思います。
激しいトレーニングをすると副腎疲労を起こす?

さて強い体!肉体美!唸る大胸筋!
男なら大抵の人は憧れます。
だからと言って、強いトレーニングをガムシャラにすると体を壊す可能性があります。
結論から言うと、考えなしの高負荷トレーニングは副腎疲労を引き起こします。
健康のために、見た目のためにするはずのトレーニングどうして副腎を疲労させるのでしょう?
そもそもトレーニングはストレス応答を利用している。
トレーニングしている人は『超回復』と言う言葉を聞いた方もいるでしょう。
筋肉を強くするには、筋肉を壊してその回復の過程でより強い筋肉になる!と言うことを言われ続けていました。
実はそうではありません。トレーニングの先駆者 山本義徳先生は
筋肉の超回復は、実は『グリコーゲンの超回復』と混同してきた。これはいわゆるカーボ・ローディングのこと。
山本義徳 業績集8 筋肥大・筋力向上のプログラミングより
カーボ・ローディングとはエネルギー源である糖質を、体の中にため込んでおくことをいいます。
すなわちトレーニングで減少した糖質が36時間〜72時間で元の水準より多く取り込んだ現象なのです。
本当の筋肉の肥大や向上は『ストレス応答』と言われています。
ストレス応答と筋肥大
では実際に筋肉を発達させるのは『ストレスに対する反応』です。
人間はストレスを受けるとそのストレスに『適応』しようとします。
そのストレスは3段階に分かれます。
- 警告反応期
- 抵抗期
- 疲弊期
です。
また警告反応期は『ショック期』と『抗ショック期』にわかれます。
トレーニングを行うと筋肉痛が起こります。これは警告反応期のショック期です。2・3日でその筋肉痛は消えます。消えた時を警告反応期の抗ショック期です。
さらにトレーニングを継続すると筋肉が発達してきます。これはストレス応答の抵抗期になります。
ですがハードにトレーニングをしすぎるとオーバートレーニングで『疲弊期』に入り、怪我や筋力の衰え、免疫力の低下を引き起こします。
この様にガムシャラにトレーニングをしているとストレスを溜める結果になるのです。
よくスポーツ選手が風邪を引きやすかったり、激しいトレーニングをしているチームが練習をしたわりに弱かったりするのは、そういった管理ができていない選手本人やその管理ができていないコーチや監督・親の責任でもあります。
元々素人の学校の先生が監督とかやってる日本では才能のある選手を潰し続けています。実際何十人と潰された選手を見てきましたが、やるせない思いや、悲しい思いがこみ上げます。
ちょっと愚痴になるのですが、本当に知識があると勘違いしプライドだけの馬鹿親や激しい練習が正しいと思っている能無しコーチはいい加減にして欲しいと思う。そんな元で練習をしている子供が本当に可哀想だと常々思う。


僕も失敗して気づいた『疲弊期』の怖さ
そう言う僕もトレーニングを激しくすればもっと体が強くなると勘違いしたことがあります。
かなり無茶なトレーニングをした結果。風邪をこじらせたり、胃が出血し吐血したこともあります。
一度トレーニングを中止していたのですが、再び激しいトレーニングをすることになったのですが、その時は、海外製の筋力向上サプリも取り入れてやりました。
その結果今より20キロほど太り筋肉もつきましたが
イライラが半端なく、嘔吐や下痢を繰り返していました。
最悪なのが親友とも呼べる長い友達、『髪の毛』を失っていくことです。
かなり毛が抜けて、ここ10年間はスキンヘッドにしていたぐらいです。
あるときベンチプレスをしようとした時、心臓の動悸が激しくなり胸の痛みが強く死ぬかとおおいました。かなりの恐怖にそれからトレーニングを中止していました。
それをきっかけにトレーニングの勉強もちゃんする様になり、資格を取りトレーナー業をしたり、海外などにもいって実地や研修受けに行きました。
今思うと疲弊期になってもトレーニングを続けた結果副腎疲労を起こしていたのだと思います。


トレーニングはストレス応答。オーバートレーニングは副腎疲労を起こす
この様に激しいトレーニングを考えなしで行うと強いストレスをかけ続けることになり、オーバートレーニングになり疲弊して逆効果になります。
その結果副腎疲労を起こし体調や健康を崩してしまいます。
ではトレーニングでストレスを緩和する栄養素はあるんでしょうか?
あるのですがその前に副腎疲労について少しだけ解説します。
詳しくは
を参照ください!
副腎疲労について
人間がストレスを感じると、腎臓の上に乗っている副腎と言うところから、コルチゾールと言うホルモンが分泌されます。
コルチゾールは抗ストレスホルモンといい、ストレスに対抗しようとするホルモンです。
もちろんトレーニングでも分泌されます。
常に強いストレスを受けるとコーチゾルを分泌しっぱなしになるので、枯渇し副腎が疲労してしまいます。
この状態が『副腎疲労』といいますが、
症状として
- 疲れやすく、慢性的に疲労状態になる
- 免疫力の低下
- イライラして落ち着きがなくなる。短気になる。怒りっぽい
- 胃腸が弱くなる
- アレルギーになりやすい
- 心臓の動悸や過呼吸
- 毛が抜ける・皮膚が荒れる
などなど、地味に体調を崩すことになります。健康のために適切なトレーニングをしたいですよね!
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トレーニングのストレスを回避するための栄養素
トレーニングでストレスを溜めて副腎からコーチゾルを分泌させすぎるとコーチゾルが枯渇してしまいます。そのためトレーニングによるストレスに対抗できなくなります。
ですからストレスに対抗するためにはコーチゾルの材料を十分補給して、コーチゾルを枯渇させないことが大切になると言うことです。
そうしないと、、、、。ハゲるかもよ、、、。


コーチゾル分泌に必要なもの
結論から言うと
- ビタミンC
- ビタミンB5(パントテン酸)
- 亜鉛
- タンパク質
ビタミンB5についてはhttps://kanoe0908.xsrv.jp/wp/1826/に書いていますので参照ください。
この中で最も大切なのがビタミンCだと思います。実際副腎疲労では『高濃度ビタミンC点滴』をする病院もあるみたいです。
なぜビタミンC が大切かと言うとコルチゾールを合成するためにはビタミンCを大量に消費するからです。副腎は人体の中でも高いビタミンC濃度ですので、その必要性はかなり高いです。
残念なことに人間と猿は進化の過程でビタミンCを自前で作ることができなくなりました。そのためビタミンC を大量に必要になったのです。
トレーニングする日や前にはビタミンCをたくさん取る様にしてトレーニングストレスを回避しよう!!
、、、ジャないと、、、ハゲるよ、、、。


まとめ
今回は、トレーニングもストレスなんですよーってことを知っておいてもらえたらと思います。
ですから強いトレーニングや練習をさせる親やコーチはそれなりの栄養学的知識を持って挑んでもらわないと、選手や子供を壊し、故障者を量産するので本当に考えて欲しいと思います。
一人でも健全なスポーツ人生が遅れる様にと願っています。
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