最近、お問い合わせで女の子のお母さんが
『娘が健康診断で背骨がガタガタって言われたんですが、、』
『子供の背骨が曲がってきていて何とかしてあげたい、、』
という声が多くなってきたので今回は思春期の女の子に多い特発性側湾症について解説します。
はじめに僕の考えですが答えを言うと
側湾症の原因は栄養不足と考えています。
この理由について解説していきます。
思春期の女の子に多い側湾症の原因
側湾症の原因が栄養状態が悪いと言う理由について解説する前に
思春期の女の子に多い特発性側湾症について軽く解説します。
特発性とは?
特発性って言われると何だか大変な感じがする字柄ですが、要は『理由分かりませんねん』ってことです。
最も側湾症で多く、側湾症の80%がこの特発性側湾症に当てはまります。と言うことはほとんどの側湾症は原因がわかっていないと言うことになります。
思春期の痩せ型の女の子に多いとされています。外見や体型を気にするデリケートな時期なので、母親としては何とかしてあげたいと思いますよね、、。
思春期特発性側湾症の原因(私なりに)
では原因ですが、医学ではわからないのですが、皆さんちょっと考えてみてくださいね。
- 思春期の女の子に多い
- 体型や外見を気にするようになる時期(痩せ型の女の子に多い)
- 成長期(大体12歳ぐらいの女の子に多い)
- 12歳ぐらいで生理がはじまる。
と言うのがヒントです。勘の良い人はちょっと分かったかもしれませんが
思春期で成長期で生理が始まると言うことは
- 成長に大量なタンパク質などの栄養が必要
- 体型を気にするので、食生活が不摂生
- 思春期にはホルモンの分泌が多く体型が女性になっていくのでそれだけエネルギーが必要
- 生理が始まると大量に鉄分などの血液成分が失われる
- お洒落にも気を使うようになるため日焼け止めを塗るようになる
どうですか?何となく栄養不足っぽくだんだん感じてきませんか?
僕の病院時代の知り合いで、小児リハビリテーションで30年ほど勤務していた方が言っていましたが
小児で一番変形が強くなるのは思春期で、もうグニャ、グニャで一気に変形が進む。女の子は特にすごい。あっという間に背骨と股関節が曲がる。
って言ってました。僕も小児リハビリテーションにはバイトとかで関わっていましたが、確かにって感じがしましたね。。
それだけ思春期の女の子は変形しやすいと言うことなのです。
栄養不足が側湾症の原因?
ここまで読んで何となく栄養が足りないんだなー?って言うのが分かってもらえたと思いますが、では何で栄養が足りないと骨が曲がるの?って話になりますよね。。
骨が曲がるのは重力に勝てないから。
僕が思うに、重力に大して骨が対抗できないほど弱いからって言うのが僕の考えです。
背骨は立位や二足歩行に対応して湾曲しています。その湾曲はバネのような構造をしていて、クッションの役割をしています。それで衝撃などに対応することができるのですが、
地球には常に重力がかかっています。骨の強度が強ければそれほど影響は受けないのですが、たくさんの理由が重なると若くとも大きな影響を背骨に与えるのではないかと思います。
側方への変形は、体重をかける時に左右どちらかに重心を乗せることが多かったり、足を組む癖があったりなど背骨を曲げる習慣があることが起因するのではと考えています。
成長期なのに知識もなく自己流で食べない無理なダイエットで栄養状態がめちゃくちゃ悪化するとそりゃ骨も弱くなるわ、、、。て思いますよね。
お母様方も無理なダイエットや偏った食生活では骨が曲がります。まずは骨を丈夫にするためにも栄養を考えた食事を心がけるように説明してくださいね。
UVカットの服や日焼け止めを塗るようになった。
何で骨に日焼け止めが関係すんねん!!って感じですけどものすごく大切です。
それは太陽の紫外線を浴びることによるビタミンDの生成です。
ビタミンDはカルシウムを骨にくっつかせるために必要です。ただただタンパク質やカルシウムを摂るだけでは骨にカルシウムが定着しません。日焼けはヤダ!!って思いますが骨のためにある程度日に当たる必要があります。
ちなみに北欧などの日照時間が少ない国ではくる病という骨の曲がる病気がよく起こるみたいですがこれは明らかにビタミンD不足によるものです。
余談ですが、僕が病院勤務をしていた時に、骨粗しょう症の患者に対して20年で一度としてビタミンDについてドクターが説明をしているのを聞いたことがありませんでした。取り敢えずカルシウム製剤とかウエハースのようなものを配っていましたが、それほどビタミンDは軽視されがちだということです。
側湾症を直す栄養素
では何を心がけて食べれば良いの?って思いますよね!
骨を丈夫にする栄養素は
- タンパク質
- ビタミンC
- 鉄分
- ビタミンD3
- ビタミンK–2
- 亜鉛
- カルシウム
です。
骨といえばカルシウムって思われがちですが。骨の3分の2はは実はタンパク質でコラーゲンという繊維状のタンパク質にカルシウムなどがくっついているというイメージです。
コラーゲンを作る過程でビタミンCや鉄分が必要です。だから生理になると鉄分が失われてしまうので骨が弱くなるんですね。
先にも書きましたがビタミンDがカルシウムの沈着を促します。ビタミンKも同じような作用がありますので一緒に摂りましょう。
これだけの栄養素なかなか難しいと思っている方へ
これだけの栄養素を意識して摂るのは難しい!!
僕もそう思います。特に亜鉛やビタミンDなどはかなり摂りにくい栄養素です。
ではどうするか?
これは僕の意見なのですがやはり手っ取り早くサプリメントで摂ります。
アマゾンで買えるおすすめサプリを載せておくのでチェックしてみてください。あと高光製薬さんとあしたるんるんラボさんの広告も載せておきますね。この会社は女性のためのサプリメントを販売しているのでおすすめです。
まとめ
最近は姿勢が悪いので何とかならないか?
姿勢矯正に行ってもお金だけ取られて一つもよくならない。
というお母様方の声をよく聞きます。
成長期の骨の変化は急激でそれにちゃんと対応しないと一生を背負うことになります。姿勢矯正も良いのですが、金銭目的でなく分かっているセラピストが施術を行う分には効果もあるかもしれません。ですが根本は栄養です。
骨が重力や外力に簡単に影響を受けるようでは何をやっても効果はありません。
僕は何度もいうことなのですが、栄養、運動、メンテナンス。これがより良い生活を送るための極意でもあります。
側湾症の改善にはまず栄養状態を改善してみてください。
では
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