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嚥下障害について4 嚥下障害の施術と鍼治療


今回は当院で嚥下障害を訴える患者に実際にやっている施術の紹介です。

しかし、解剖や鍼のイメージができない方は絶対にマネしないでください。解剖学的なイメージができないと怪我をさせてしまう場合があります。

また、今回は前回も書いたように、体幹部や呼吸器関係の施術に対しては書きません。嚥下障害は体幹部や呼吸器が二次的に関係することがありますが、今回は頸部、顎部の施術のみで書いていきます。

模式的でありますが、、

このように、肩が胸の方に寄り、顎を突き出すような姿勢をとる方が多い。

まず、表層の筋であり背部から後頭部にかけて走行している僧帽筋。僧帽筋は後頭部から膜になり前頭部につながっている。頸部の動きにも大きな働きをする。

次いで肩甲挙筋、、、

この筋肉は首を横に動かす筋肉で、側方の頸部の安定をさせるために必要な筋肉である。頸部が安定しないと嚥下が困難となる。

胸鎖乳突筋。

胸鎖乳突筋は耳の裏から胸骨の上まで斜め方向に走っている。この筋肉は頸部の動きと顔面の循環と頸部の安定など多様な働きをする。

胸鎖乳突筋の上には外頸静脈が乗っている。

また、顎を突き出す姿勢をとる方はかなり緊張している。

顎二腹筋

口を開いたり舌骨の運動に関与。耳の下あたりで外頸静脈が走行し顔面部の循環にも関与する。

咀嚼筋

側頭筋と咬筋

咀嚼筋で体表で施術できる筋肉。咬筋は耳下腺が隣接しており、循環器で大きく関係している。噛む力にも関係するので施術が必要。

これらの筋肉に対して鍼施術をした後、さらに深層の筋肉に対して徒手的な施術をする。

後頚部の

半棘筋、後頭下筋群、

前頸部の

舌骨下筋群

肩甲舌骨筋

頚長筋

などに徒手的施術を行う。

ざっと嚥下の施術について当院が行っている施術について書いたが、かなりのボリュームがあり時間も技術も知識も必要です。

体幹や姿勢、呼吸器なども加わるので、嚥下障害の施術は大変ですね。。

当院は嚥下障害に解剖学、生理学、栄養学的に対応できる数少ない治療院と考えています。ご興味がある方は当院までご連絡ください。

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