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嚥下障害について3 姿勢について


今回、いろいろ友人や知り合いのホームページなどを拝見していて、胸郭、体幹部の姿勢(円背や猫背)での施術うをしている人が多く、これについて書くと多分営業妨害になりかねないと判断し、体幹部の事については省かせていただこうと思う。これでかなり内容は軽減する。

臨床を通して生理学、物理学、栄養学などを鑑みると姿勢は嚥下障害に大きな関りがあるので、気になる方は親しくなってくださいね!!

さてでは、今回は額部や頸部でのことについて書いていくことにする。

ある運動をするためには、固定というのがしっかりしていないと円滑な運動や安定した運動が行えない。20年前に勉強したクラインフォーゲルバッハの運動学でいうとカウンターアクティビティーというやつである。

咀嚼するという事からいうと、、、

噛むには前頸部、開口するのは後頚部の微収縮による調整が必要となる。頸部の筋肉の働きが悪いと額が安定しないため、咀嚼運動が安定しない。

試しに、強く口を開いたり、強く噛み締めたりすると頸部の動きが(特に後頭部と上位頸椎)おこるのが確認できる。

また、飲み込み動作には舌骨を上方に移動させ、頸部を少し前屈する動作が見られる。これは舌骨下筋群や舌骨上筋を収縮弛緩させることによって行われ、その際に上位頸椎に付着している筋肉を収縮弛緩の微調整をして運動を制御している。下位頸椎筋群はその頭部の動きを微調整している。

さて、円背、猫背などで顎を突き出すような姿勢をとっている人は後頭部の過緊張状態になっている。そのため前頸部の筋の働きが悪くなり飲み込みが悪くなる。また、気道と食道を隔てる咽頭蓋の開閉不十分となり誤嚥を起こすことがある。実際顎を突き出して飲み込もうとすると、嚥下が困難となる。

食道は気管の後方に位置している。そのため気管の前方に位置する舌骨筋群が緊張していると後方の食道を圧迫してしまい飲み込みにくくなるという事も考えうる。また食道の後方には頸長筋や頬骨甲状筋などがあり、これらも後方からの食道の圧迫に関係してくると考えられる。

名古屋大学の名誉教授の伊藤先生の造語の中で筋感覚というのがある。これは例えば、階段で足を上げているつもりが上がっていなくて、足を引っかけるという事がある。筋感覚では階段を乗り越えるだけの筋収縮をしているのだが、実際には感覚がくるってしまっているため、足関節の角度不十分で引っかかるという事である。

頸部や背部の過緊張状態や疲労状態では筋感覚がくるってしまっている可能性があり、そのため、相反神経支配の状態も変化してしまい。嚥下困難となることも考えられる。

筋肉の事になるともっともっと、描くことがあるのですがもっと専門的になってしまうのでここらへんで、、、。

体幹部についてやら書いてたら、物凄い量になったので、少し助かった。。。

次回はやっと施術について。

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