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嚥下障害の施術①  嚥下障害について


最近、咽喉が詰まる、むせるなどの症状を訴える患者が多いので嚥下障害について記載していこうと思う。

一口で嚥下障害と言っても、結構ボリュームがあるので少しずつ書いていこうと思う。

嚥下とは、食べ物を口に入れ、咀嚼し、飲み込み、食道を通って胃まで食塊を運ぶまでの事をいい、嚥下障害とは何らかの原因で嚥下が阻害されることをいう。

これができないと生体として生命活動を営むためのエネルギーや酵素などを作ることができなくなるため健康的な生活だけでなく生命の維持すら左右することになる。また、高齢者の命を脅かす誤嚥性肺炎を引き起こす場合がある。

嚥下障害の原因は大きく3つあるとされている。

①器質的原因

嚥下にかかわる口腔内から胃までの間で構造上の問題がある場合で嚥下ができなくなるというもの。これは口内炎や喉頭がん、炎症などが原因で起こることがあります。

②機能的原因

構造に問題がないものの、筋肉や神経に問題があり嚥下機能の低下によるもの。脳卒中やパーキンソン病が原因である可能性があります。また、向精神薬や鎮静剤で各器官の機能低下で引き起こす場合があります。ここには加齢による咀嚼や嚥下の筋肉の衰えがある場合も含まれます。

筋肉が低下すると気道が閉じにくく食べ物が気管に入りやすくなってしまいます。

③心理的原因

鬱病などによる食欲不振が嚥下障害をひこ起こす場合があります。

これら3つが嚥下障害を引き起こす原因になります。

一言で嚥下障害といってもかなり広い範囲で対応をしなければいけないことになります。

しかし、癌や脳梗塞に対してはかなり大掛かりな対応をしなければなかなか改善は難しいのですが、当院では筋肉にが原因となる嚥下障害に対しては対応している。(鬱、癌、脳梗塞、パーキンソン病に対しても対応できないことはないが、患者様の理解や家族の対応が必須になる。)

今回はざっくりと嚥下障害に対して書きました。

次回は嚥下障害の施術の前段階で最も重要な栄養学に対して書いていきます。

 

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