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東洋医学の基礎:肺

鍼灸
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肺は東洋医学において重要な役割を果たしており、その主な機能は「宣発」と「粛降」という2つの作用で全身に気を供給することです。肺は人体で最も高い場所に位置し、その形状から古代では「五臓六腑の華蓋(帝王の乗る馬車を覆う傘)」と呼ばれていました。

宣発と粛降の働き

肺は絶えず膨張と収縮を繰り返し、これが宣発と粛降という相反する力を生み出します。膨張するときには外向きの力が生じて体内の濁気を外に吐き出し、収縮する際には内向きの力で自然界の清気を体内に取り込みます。これが呼吸運動の原理です。

また、「肺は一身の気をつかさどる」とされ、以下の2つの意味を持ちます。

  1. 気をつかさどること
    肺は、心の働きを助け、気の生成に関与しています。
  2. 気機に関与すること
    気機とは気の働きのことで、肺が全身の気機を司り、循環させています。

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通調水道の働き

肺には「通調水道」という水液を全身に巡らす働きもあります。脾から運ばれた水液(津液)は、宣発と粛降の力を借りて全身に配布・回収されます。その過程で、衛気という気の一種が皮膚を温め、汗穴を開閉することで外界からの邪気の侵入を防ぎます。

水の上源としての役割

肺は「水の上源」とも呼ばれ、ビルの屋上の貯水タンクのように全身に水液を供給し、体を潤します。潤った組織からは一部が汗などで排出され、残りは腎へと送られて尿として排出されるのです。

肺の宣発と粛降の作用は、東洋医学の概念に基づいた健康維持に不可欠であり、全身の気や水液の調和に大きく関わっています。

肺が一身の気をつかさどる意味と重要性

「肺は一身の気をつかさどる」という表現は、東洋医学において肺が人体の気の生成と調節において重要な役割を果たしていることを示しています。

宗気の生成

第一に、肺は宗気の生成に関わっています。宗気とは、呼吸を通じて肺で取り入れた清気と、脾の昇清作用によって胸中に運び上げられた水穀の精微とが結合して生み出される気の一種です。宗気は非常に重要で、心の機能を支えるとともに、体全体のエネルギーとなる営気や衛気の原材料となります。

気機の調節

第二に、肺は全身の気機の調節に深く関与しています。気機とは、体内の様々な気の流れのことを指し、全ての生理機能に影響を及ぼします。肺の呼吸活動は、この気の循環に大きく関わっており、『素問』五蔵生成篇には「諸気は皆、肺に属す」と記されています。これは全ての気の流れが肺と関連していることを意味しています。

これらの点から、肺が「一身の気をつかさどる」とされるのは、その生命維持における中核的な機能によるものです。肺は単なる呼吸器官ではなく、気の生成と調節の中心として健康を維持するために不可欠な臓器なのです。

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