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ビタミンB6で脳卒中のリスクを下げ、睡眠の質をあげよう!


ビタミンB6について詳しく説明します。まず、ビタミンB6とは、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンといった化合物およびそれらのリン酸エステルの総称を指します。

ビタミンB6の「アミノ基転移反応」

このビタミンが果たす主な役割の一つは、「アミノ基転移反応」という生体反応です。

アミノ基転移反応とは何かを簡単に説明すると、アミノ酸(私たちの体の基本的な構造単位)が分解される際、そのアミノ酸の「アミノ基」(アミノ酸の一部)が分離し、残った部分が「炭素骨格」になるという過程です。この反応は、ビタミンB6の誘導体であるピリドキサルリン酸が補酵素(反応を手助けする物質)として必要になります。

ピリドキサルリン酸は、アミノ酸の他の種類の代謝にも関与します。これには、アミノ酸から二酸化炭素を取り除く脱炭酸反応や、アミノ酸の形状を変えるラセミ化反応、さらにアミノ酸の側鎖の修飾などが含まれます。したがって、タンパク質を多く摂取するときは、同時にビタミンB6の摂取も十分に行うことが重要です。

一方、ピリドキサルリン酸は、グルココルチコイド受容体と結合し、AST遺伝子の発現を抑制する働きがあります。これが欠けると、肝臓の酵素であるASTの量が増える可能性があるため、たとえばプロテイン摂取後に肝臓の数値が悪くなった場合は、ビタミンB6の不足が影響している可能性があります

ビタミンB6が脳梗塞のリスクを下げる?

さらに、ビタミンB6はビタミンB12や葉酸と協力して、「※1ホモシステイン」という物質の量を減らす役割も果たします。ホモシステインの多い状態は、脳卒中のリスクを高めることが知られていますので、これらのビタミンを一緒に摂取することで、そのリスクを低下させることが可能です

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ビタミンB6が睡眠の質をあげる?

ビタミンB6はまた、※2GABA(ガンマアミノ酪酸)という神経伝達物質の生成にも関与します。このため、ビタミンB6を摂取することでGABAの量が増え、睡眠の質が向上する可能性もあります。

睡眠の質を上げるためにGABAをとってね!

ビタミンB6の摂取量

ビタミンB6は、他のB群ビタミンと同様に、水溶性なので、普通の摂取量では過剰摂取の心配はありません。ただし、超大量(例えば一日に数千ミリグラム)を数ヶ月以上継続して摂取すると、神経系に影響を及ぼし神経障害を引き起こす可能性があります。この点には十分注意が必要です。しかし、一般的なサプリメントを適切な量で摂取する場合、過剰摂取の心配はありません

※1ホモシステイン:

ホモシステインは、私たちの体内で自然に生じるアミノ酸の一種です。正常なレベルでは、ホモシステインは問題を引き起こさないのですが、そのレベルが高くなると健康上のリスクが増えることが研究によって示されています。

ホモシステインは、主に肝臓で生成され、特定のビタミン(特にビタミンB6、B9(葉酸)、B12)の存在下で、他のアミノ酸に変換されるか、またはメチオニンというアミノ酸に再変換されます。このビタミンが不足すると、ホモシステインが適切に変換されず、血液中のホモシステインのレベルが上昇します。

ホモシステインのレベルが高い状態をホモシステイニン症と呼び、これが長期間続くと、血管壁に損傷を引き起こし、動脈硬化を促進する可能性があります。動脈硬化は心臓病や脳卒中の主要なリスク因子であり、これらの病気は全世界の死亡原因のトップに位置しています。したがって、ホモシステインのレベルを適切にコントロールすることは非常に重要です。

さらに、高ホモシステイン血症は、認知症やアルツハイマー病のリスクを高める可能性もあると指摘されています。これは、ホモシステインが神経毒性を持つ可能性があるためです。

ビタミンB群の摂取は、ホモシステインのレベルをコントロールする一つの方法であり、これにより上記の健康リスクを減らすことが可能となります。しかし、健康な食生活と適度な運動も同様に重要であり、これらを組み合わせることで、全体的な心血管健康を維持することが可能となります。

※2GABAについて

GABA(ガンマアミノ酪酸)は、私たちの脳と神経系で自然に生成される化学物質であり、特に神経伝達物質として知られています。神経伝達物質とは、脳の神経細胞間の情報伝達を助ける物質のことを指します。

GABAの主な役割は「抑制的」な神経伝達物質としての働きです。これは、GABAが他の神経細胞からの信号を減少させる、すなわち「静める」働きを持つことを意味します。したがって、GABAは脳内での興奮状態を抑制し、リラクゼーションや安静状態を促進する役割があります。

このため、GABAは自然な鎮静剤としての効果を持つと考えられています。例えば、ストレスや不安の感じ方を和らげたり、睡眠を促進したりするのに役立つ可能性があります。不安障害やうつ病、睡眠障害などの治療において、GABAレベルを増加させる薬が使われることがあります。

さらに、いくつかの研究では、GABAが集中力を高める効果を持つ可能性が示唆されています。このため、ADHD(注意欠陥/多動性障害)の治療にも用いられることがあります。

また、筋肉のリラクゼーションを助けるため、運動後の筋肉の緊張や疲労を和らげる効果があるとも言われています。

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