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二度のガンから生還した、スクワットを教えよう。

筋肉

今回のブログでは、私が再三読み返している東京大学名誉教授の石井直方先生の著書「命のスクワット」からの要約の第3回目となります。石井先生の深い洞察と研究にはいつも驚かされるばかり。今回のテーマは、多くの人が知りたいと思っているであろう、「スロースクワットこそ世界最強の筋トレ法である」という部分を紹介させていただきます。

前回までの要約では、筋肉量を維持することの重要性や筋トレの意義について深く探求してきました。私たちの体は年齢とともに変わっていきますが、筋肉の存在とその維持は、健康で活力ある生活を送る上で欠かせない要素です。そして、筋肉を鍛えるための方法は数多く存在しますが、その中でも「スロースクワット」がどれほどの効果を持つのか、そしてなぜそれが「世界最強」とまで称されるのか、この疑問を解消していきます。

さて、多くの方が日常的に行っている筋トレやフィットネスの中で、具体的にどのような筋トレが最も効果的なのか、それを知ることは私たちの健康維持やパフォーマンス向上に直結します。そこで今回、石井先生の示唆に従い、この「スロースクワット」について一緒に深掘りしていきましょう。

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スロースクワット: 世界で最も効果的な筋トレ法の真相

筋トレの方法にはさまざまな種類がありますが、どの筋トレが最も効果的かという問題に対して、著名な専門家や研究者たちがさまざまな答えを出しています。そして、石井直方先生の著書「命のスクワット」において、最も推奨される筋トレ法として「スロースクワット」が紹介されています。

まず、スクワットとは何か。スクワットは、多くの筋肉群を同時に鍛える全身運動として知られており、その効果性から「エクササイズの王様」とも称されています。初心者から上級者まで、どんなレベルの人にもおすすめできる運動として、多くのトレーニングプログラムに取り入れられています。

しかし、石井先生の提案する「スロースクワット」とは何か。これは、通常のスクワットをゆっくりと実施する方法です。伝統的な筋トレのアプローチでは、高強度の運動が筋肉の成長や強化に不可欠とされてきました。実際に、ジムで重いダンベルやバーベルを持ち上げる人々の姿を目にすることが多いです。

しかしながら、高強度のトレーニングにはいくつかの問題点も指摘されています。特に、血圧の急上昇や間接への負担など、高齢者や初心者にはハードルが高いものもあります。このような背景から、石井先生はスローな動きでの筋トレ、すなわち「スロートレーニング」の開発に着手しました。

このスロートレーニングは、筋肉をゆっくり動かすことで、筋肉の酸素供給を制限し、軽い負荷でも効果的に筋肉を鍛えることができるというものです。具体的には、筋肉に軽い負荷をかけながらゆっくりとした動きで運動を行うことで、筋肉内部の酸素不足を作り出し、高強度の筋トレと同様の効果を得ることができます。

実際に、加圧トレーニングという方法も、筋肉内の酸素供給を制限することで効果的な筋トレを目指していますが、これには特別な器具や指導者が必要であり、一般的には取り組みづらいものとなっています。しかし、スロースクワットならば、特別な器具や技術を必要とせず、安全に効果的な筋トレを行うことが可能です。

結論として、スロースクワットは、軽い負荷で筋肉を強化し、安全性が高く、さらには効率的に全身を鍛えることができる方法として、日常生活に取り入れてほしいというのが石井先生のメッセージです。

スロースクワットの実際

具体的なスロースクワットの実施方法について詳しく説明します。スロースクワットには様々なバージョンが存在しますが、どの方法を取るにしても、3つの核心的な要点を必ず守る必要があります。

  1. ゆっくりと滑らかに動く: スロースクワットの基本は、動作を一定の速度で滑らかに実施することです。これは筋肉に均一な負荷を持続的にかけることを意味します。この動きによって、筋肉が一時的に力を失うことなく、筋トレの効果を最大化することができます。重要なのは、動作はゆっくりと実施されますが、途中で停止しないことです。この持続的な動きが、通常のスクワットとの主な違いです。
  2. 筋肉に感じる感覚を意識する: 筋肉に感じる温かさや、筋肉の疲れや張りなどの感覚に集中することが大切です。このような感覚に気づき、それを大切にすることで、筋トレの効果をより具体的に感じることができます。
  3. 呼吸を止めない: スクワットを実施する際には、呼吸を継続的に行うことが不可欠です。具体的には、しゃがむ時には息を吸い、立ち上がる時には息を吐くというリズムで呼吸を行います。スクワットを実施中に呼吸を止めてしまう人もいるかもしれませんが、この持続的な呼吸が筋トレの効果を最大化するためには非常に重要です。

これらの3つの要点をしっかりと理解し、実践することで、スロースクワットを効果的に実施する準備が整います。これから、スロースクワットの具体的な方法についてさらに詳しく説明していきます。

基本的なスロースクワット

婦人公論より抜粋

基本のスロースクワットの方法を詳しく説明いたします。

  1. 開始姿勢の設定:
  • まず、足を肩幅に開いて立ちます。
  • 股関節に両手を当て、腰をやや下げて開始姿勢をとります。
  • つま先はわずかに外側に向けて開きます。
  1. 下降動作:
  • ゆっくりと4秒かけて、息を吸い込みながら腰を下げます。
  • 下げる動作を続け、太ももが床と平行になる位置まで腰を下げます。
  1. 上昇動作:
  • 次に、再びゆっくりと4秒かけて、息を吐き出しながら腰を上げて立ち上がります。

注意点として、膝がつま先を超えて前に出てしまったり、膝が内側に入って内股になるのは避けるようにしましょう。これらの動作は膝を痛める可能性があります。股関節に手を当てることで、自然に正しい姿勢を維持するのが容易になり、この姿勢は特におすすめです。

この基本のスクワット動作を8回繰り返すことで1セットとなり、1日に3セット、合計で24回のスクワットを実施することを推奨します。このスクワットを実践することで、特に太ももの筋肉に張りを感じることができるでしょう。初めはこのスクワットが少し難しく感じるかもしれませんが、継続的に実践することで徐々に慣れ、上手にできるようになります。

基本のスクワットに慣れたら、次のバリエーションを試してみましょう。

尾方哲「肝臓から脂肪を落とすより抜粋」

腕を前に伸ばすスクワット:

  • このスクワットは、先に述べた基本のスロースクワットと同じ方法で行いますが、違いは腕を前に突き出す点です。
  • 腕を前に伸ばすことで、肩や背中に追加の負荷がかかるため、このバリエーションはより難易度が高くなります。

以上、基本のスクワットと腕を前に伸ばすスクワットの2つのバリエーションをご紹介しました。

伊藤園「健康体」より

実際に基本のスロースクワットを試してみると、「これはきつい」とか「私にはできない」と感じる方もいらっしゃることでしょう。特に体力に自信がない方は、その動作が難しく感じる可能性が高いです。そんな方へのアドバイスとして、スクワットの回数やセット数を減少させるか、さらに簡単なスロースクワットの方法を試すことを提案します。

ここで紹介する簡易版のスロースクワットは、「椅子から立つだけスロースクワット」と呼ばれます。

椅子から立つだけスロースクワットの方法:

  1. まず、浅い椅子に腰をかけます。
  2. 両手を膝の上に置きます。
  3. 体を前に傾け、ゆっくりと息を吐きながら4秒かけて立ち上がります。
  4. 立ち上がった後も、膝に手を置いた状態で、息を吸いながらゆっくりと4秒かけて腰を再び椅子に下ろします。

重要なポイントは、立ち上がる際に膝に手を置き続けること、そして完全に立ち上がった状態で膝を完全に伸ばさないことです。この方法を試すと、膝に手を置くことで重心が前に移動し、立ち上がりが楽になることに気づくでしょう。

実際に、基本のスロースクワットと比べると、この方法は負荷が低く、多くの人々にとってはやりやすいでしょう。この椅子を使用するスクワットは、日常生活の中で、例えば椅子から立ち上がる際にも取り入れることができます。毎回の立ち上がりの前に、このスロースクワットを数回実践することで、日常生活に運動習慣を取り入れることが可能です。

そして、この簡易版スロースクワットをマスターしたら、次のステップとして、手を膝に置かず、胸の前で腕を組みながらのスクワットに挑戦することをおすすめします。この方法では、手をサポートとして使用しないので、足の筋肉をより効果的に鍛えることができます。

まとめ

今日は、効果的なスロースクワットの4つの方法を皆さまに紹介させていただきました。それぞれのスクワットは、自分のペースや体力に合わせて実践していただきたいと思います。

さて、このブログの終わりに、3つの大切なポイントを再確認したいと思います。

  1. スクワットの重要性:スクワットは多くの筋肉を同時に鍛えることができる、非常に効果的な運動です。そして、スローな動作で行うことで、低強度でも高強度の筋トレと同等の効果が得られます。
  2. スロースクワットの実践ポイント
  • ゆっくりと滑らかな動きを心掛ける
  • 筋肉に負荷がかかっていることを感じること
  • 動作と同時に適切な呼吸を続ける

皆さまの健康的なライフスタイルの一助となることを心より願っています。本日のブログはここで終了とさせていただきます。読んでいただき、ありがとうございました。

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