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臨床で役立つ背筋と肋間筋の働きについて


さてさて今回は肋間筋と背筋の関係について解説しようと思う。

最近呼吸器に凝っていて、色々想像したり、勉強したりしている。

呼吸というのは人間のエネルギー産生の重要な行動なのでしっかり押さえておく必要がある。

整骨院、病院のリハビリテーションににおいてもエネルギー代謝というのはとても大切な生化学と言えます。

っていうことで今回は僕の想像による背筋と肋間筋お関係について書いていこうと思う。

臨床にでていない人や、医療系国家試験の勉強などしていないと少し難しいかもしれないですが興味みがある人は見ていってほしい。

背筋と呼吸筋

本題に入る前に関節の動きにつおて少しお話ししましょう。

人間が関節を動かそうとするときには

『固定』と『力(運動)』が必要になります。

固定というのは地盤です。例えば地面に足を着いた時に足場が不安定だとグラグラして立っていられなくなりますよね。

関節の場合も一緒です。固定となる関節がしっかりしていないと運動が不安定になります。

人体の場合滑らかな運動を行おうすると、その動きや強度に対して柔軟な固定の微調整が必要になります。強い力に対しては強い固定が、細かい動きに対しては細かい調整が必要になります。

これらは脳によって(細かくいうと錐体外路の抑制性の神経活動)筋肉の働きの強弱を調整して滑らかな動きを実現させているのです。

難しい話はこれくらいにして、簡単に、関節を動かすには固定が必要だ。っと思っていればいいです。

因みに肩関節の固定は胸部や肩甲骨周囲となります。

さて今回の肋骨の動きに対しての固定となる場所はどこか?

それは背部の脊柱で脊柱起立筋の働きが必要となります。

イメージを沸かせるために、深呼吸するときに体を反らせます。体が反らないと大きく呼吸ができません。

もし肋骨にくっついている肋間筋などの筋肉だけを収縮させると肋骨と肋骨がくっついていこうとするだけで呼吸をするための胸郭を大きくすることができません。

背骨のそり(伸展)が加わることで運動の方向と固定が働き胸郭を広げることができるということになります。

背骨の筋肉(脊柱起立筋)には

  • 背骨を固定する
  • 背骨と肋骨の運動方向を示す
  • 背骨を反らせる

などの役割がある

大まかに、かなりざっくり筋肉の名前を挙げると

・背骨の固定し細かい微調整をする筋肉は主として

多裂筋

・背骨と肋骨の運動方向を示すのは

腸肋筋

・背骨を反らせるのは

最長筋

筋肉の付着や起始を考えるとざっくりだが以上のことが考えられる。

一応筋肉の画像をあげておきます

臨床での応用として

ではこれらのことを踏まえて臨床でどう考えることができるか?

例としての症状として

  • 呼吸が浅い
  • すぐ横になりたくなる
  • 息苦しい
  • スポーツですぐ息切れする
  • 酸欠を起こして思考停止する
  • すぐに慌ててしまう
  • 咳が止まらない

などの症状が出てくることが予想される。

これは体幹を反らせることができないため肋骨の動きが制限されて酸素を取り込むことができない

酸素を取り込むことができないのでエネルギーを作ることができにくい。

疲れやすい、息苦しい、

馬鹿みたいにエネルギーを使う脳が働かなくなる。

パニック、思考停止

というようなことが起こる

よく体操やヨガで深呼吸をさせたり、呼吸を意識させたりするのはそういうことだ。

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とにかく、呼吸をスムーズに行わせるためには、肋骨の動きだけでなく、脊柱起立筋などの背骨の筋肉にも意識を持って臨床に挑む必要がある。

まとめ

僕も色々の臨床家の話を聞くがエネルギー代謝のことや肋骨、呼吸について意識している人は少ない。

病院でも息苦しさなどは検査に引っ掛からなければ安定剤を渡して帰らされることが多い。

もし呼吸器関係でお悩みの方はまた当院にきてほしい。

前回書いたが長期になると横隔膜の短縮が起こりとても厄介なので早めに対応してほしい。

ではでは

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