今回は坐骨神経痛について。
たまには鍼灸整骨院らしい事も書いとかないとと思って書いていきます。。
坐骨神経痛は僕も一度なったことがあるのでその辛さ、不快さはよくわかります。
訪問の仕事をしていて立ち上がろうとしたら、臀部から股関節と足に突き抜ける様な痛みが走り、歩けなくなったことがあります。
そこから自分でいろいろ調べて対応してなんとか改善しましたが、二度となりたくないものです。
当院でも坐骨神経痛の患者が多いので原因とその対処法を教えています。
では見ていきましょう!
坐骨神経痛に関係する筋肉
経験上の話になるのですが、当院にくる患者はほぼ今から説明する筋肉の施術で改善しているので、ほとんどの場合坐骨神経は筋肉による神経の圧迫によるものではないかと考えています。
主に坐骨神経に関係する筋肉は
- 梨状筋
- 大腰筋
この二筋です。
画像で見ると


これらの筋肉が坐骨神経を圧迫することにより神経にダメージを与え続けることによって、神経痛が発生すると考えられます。
実際に筋肉の画像に神経を足すと


見てわかる様に、神経が筋肉の間を通ったり、挟まれていたりするのが分かりますよね。
坐骨神経痛に関係する筋肉① 梨状筋
梨状筋は股関節の外への回旋の動きや、大腿骨と骨盤をくっつける役目があります。
この筋肉は大坐骨孔という坐骨神経がでてくる骨盤の穴の上を通ってきます。
そのため筋肉が循環が悪くなって硬くなると坐骨神経を圧迫し影響を洗えます。
梨状筋は椅子に座っていると座面に挟まれてしまうためよりダメージを受けやすくなります。
梨状筋だけでなく、お尻の筋肉が硬くなるとより圧迫力が強くなり神経のダメージを大きくします。
梨状筋が硬くなって起こる坐骨神経痛を『梨状筋症候群』といいます。
坐骨神経痛に関係する筋肉② 大腰筋による神経圧迫
これは坐骨神経痛のいうより、片側の脚全体に影響を及ぼしますので症状としてはかなり強くなります。
また、熟練の施術家でないと判断が難しく、触診も難しいです。なかなか厄介な神経痛と言えます。
この大腰筋は股関節を曲げる筋肉でまた、腰椎を前方から支持する働きをします。
この筋肉は腰椎の側面についてきて、大腿骨の股の辺りにくっつきます。腰椎の側面には腰神経の神経根がでてきます。その上を大腰筋が走行しますので、この大腰筋が硬くなると神経を圧迫して足に症状を出します。

腰椎の側面とその後ろの尖った部分の赤い部分が大腰筋のついている場所です。
その間を腰神経が走行しますので大腰筋が硬くなると神経に影響を与えます。
なんとなく分かりますかね?
また座っていることが多い人はこの大腰筋を緊張しっぱなしになるので循環が悪くなり大腰筋を硬くします。
大腰筋は腰椎の前・側面を覆っている筋肉ですので、立位での姿勢にも大きく関与してきます。
東大教授でボディービルダーでもいらっしゃる、石井直方先生はこの大腰筋に腸骨筋を合わせた腸腰筋が姿勢やお腹のでっぱりが関係していると行っています。
もしご興味がありましたら一度石井直方先生の著書を読んでみてください!


梨状筋と大腰筋のセルフケアして坐骨神経痛を防ごう!
筋肉や皮膚と同じ様に神経も血液循環が悪くなると脆くなり、神経が傷つき刺激を受けやすくなります。するとちょっとした刺激で痛みを出しやすくなります。
またその神経の傷が長期間続くとなかなか回復しなくなるのでなるべく早い段階で治療する必要があります。
そうならない様に普段からセルフケアをする様にしていきましょう!
梨状筋のセルフケア
梨状筋のセルフケアとして
- ストレッチ
- テニスボールを使ったセルフケア
です。

ストレッチは仰向けに寝て、一方の股関節と膝を曲げます。そのまま体を捻っていきます。これを交互に行っていきます。
ストレッチをしている時は
息を吐いて、10秒キープします。
交互にやりましょう!
このストレッチでポイントは
- 骨盤をなるべく床から離さない様にする
- イメージは大腿骨と骨盤を引き離す感じで


テニスボールを使ってのセルフケア
テニスボールを用意してください。
仰向けで寝て膝を曲げて、ボールをお尻においてください。体を動かしてマッサージしてください。

テニスボールを置くところは仙骨の横、お尻の割れ目の横あたりにおきます。
梨状筋の他にも神経に影響を及ぼす筋肉が骨盤にはたくさんありますから、一箇所だけでなくお尻全体を体を動かして刺激してあげてください。
刺激の強さは体重を乗せて調整してください。

分かりにくかったら動画を見てください。
大腰筋のセルフケア
大腰筋のセルフケアはストレッチと体操です。

足を大きく一歩前に出して、膝を曲げていきます。
股関節の前が伸びるのを感じあたら、戻ってもう片方の足を前に出して、交互に行います。
このストレッチのポイントは
- 胸を張り、体を起こす
- 股関節前面が伸びているのを感じながら行う

腸腰筋の体操
石井直方先生の著書で紹介されていた腸腰筋の体操を紹介します。簡単です。

- 背筋を伸ばして真っ直ぐ立ち、手を軽く握る。
- ひざの角度が90度になるよう、その場で大きくゆっくり足踏みをする。
※太ももを床と平行になるように脚の付け根から上げる。 - 腕を曲げ、脚と左右対称に前後へ腕を振る。
- ゆっくりと確実に脚を上げ、最初は50回から300回を目標におこなう。
この運動50回でも結構しんどいです。股関節が痛くなるくらいまでしてしまうと、腸腰筋が疲労してしまって逆効果になりますので、初めは10回位からでも大丈夫です。また立位で怖い場合は寝ながらやってもOKです。
筋肉を働かせて人感を要するのが目的ですから。


まとめ
今回は坐骨神経痛のセルフケアについて解説しました。
僕も座屈神経痛になって、放っておいても治るだろうと安易な考えでいました。ですが、どんどんひどくなって立ち上がると痛みが強すぎて歩けなくなった覚えがあります。
あの痛みは忘れる事はありません、、。
そうならない様にセルフケアをしてくださいね!!
コメント