こんにちは!かのえ鍼灸整骨院の宮川です。
僕が病院で勤務していた時に変形性膝関節症の手術される方がものすごく多く、注射による処置がきかない場合はすぐに手術している患者がすごく多かったように思います。
ですが、病院で手術の選択せまられて、当院に来院される患者も多くおられます。
そういった方の多くは膝の内側に痛みを訴えておられていて、よく話を聞くと膝関節ではなくその下、解剖学的に鵞足付近に痛みを訴えておられる方が非常に多くおられます。
他にももちろん多くの筋肉が膝痛に関係するのですが、今回は鵞足部の痛みに焦点を当てます。
そこで今回は
①鵞足と鵞足を構成する筋肉について
②膝内側のセルフケア
③変形に対する栄養学
について解説します。
鵞足を構成する筋肉
鵞足というのは3つの膝後面、内側の筋肉が集合して下腿部の骨、脛骨にできた鵞鳥の足のようにくっついている場所の事を言います。
その3つの筋肉というのは
①半腱様筋
いわゆる内側ハムストリングスと言われる筋肉です。
膝を曲げる筋肉で、またストッパーにもなり止まる時に膝が前方に脱臼するのを防ぐ役目があります。
②縫工筋
股関節の前から膝内側にくっついている筋肉でかなり長い筋肉です。
走行から複雑な運動をします。(股関節を外に回旋させながら曲げて
さらに膝も曲げる)
あまり注目されない筋肉ですが、膝の痛みには大きく関与してきます。
③薄筋
恥骨から膝の内側に向かって走行する筋肉。
内転筋と言われる筋肉の一つです。膝の下の方で縫工筋の下を走行して一緒に鵞足を形成します。
膝内側の痛みに対するセルフケア
①膝を曲げる筋肉で鵞足に付着する筋肉をストレッチする。ためには、仰向けに寝て足首にタオルを巻いて、両手でタオルを引っ張ります。
なるべく膝が曲がらないようにします。
筋肉が伸びるのを感じる程度でOKです。
膝周囲の半腱様筋を伸ばします。
②次は股関節周りの半腱様筋を伸ばします。
まず太ももを胸にくっつけるように股関節を曲げます。そして足首を持って、膝を伸ばしていきます。
お尻のあたりの太ももの裏が伸びたのを感じればOKです。
③太ももの内側の内転筋を圧迫するようにマッサージします。
親指で太ももの骨から筋肉を引きはがすように圧迫していきます。
太ももの内側には血管が多く存在しますので丁寧に触っていくと膝の循環がよくなります。
変形に対する栄養学
骨・軟骨にはまずたんぱく質!!
皆さん骨というのはカルシウムと思われている方も多いかもしれませんが、実は3分の2がたんぱく質でコラーゲンで出来ています。
軟骨はそのたんぱく質に多く水分を含んだもので、コラーゲンに加え、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸です。
したがってまず骨に大切なのは、たんぱく質です。
一日大体体重×1グラムは最低とらなければいけません。
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コラーゲンにはビタミンC
骨の骨格を作るのは、コラーゲンです。
そのコラーゲンを作るためにはビタミンCが必須です。
たんぱく質を摂る時にはビタミンCを一緒に摂取しましょう。
しかし、ビタミンCは水溶性ビタミンなので一日5回最低1グラム程度摂取するとよいでしょう。
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骨にカルシウムを沈着させるためにはビタミンDを
血中にあるカルシウムを骨に沈着させるためには、ビタミンDが必要です。
太陽に当たると、コレステロールからビタミンDが合成されます。
ビタミンDは腸管からカルシウムを吸収したり、骨にカルシウムを沈着させたりします。
太陽に浴びると皮膚が老化してしまうので諸刃の剣となります。ですからサプリメントで摂ることをお勧めします。
大体1日4000IU摂取する事が大切です。
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軟骨成分を生成するためにはビタミンA
たんぱく質のところで説明しましたが、軟骨は水分をよく含んだたんぱく質で出来ています。
これをらを作るためには、ビタミンAが必要です。
人間の生体の中で最も多く含まれているビタミンですが、摂取するとなると難しく、過剰摂取に気を付けなければいけません。
この過剰摂取を防ぐためには、キャリアプロテインを言われるたんぱく質が必要なので、摂取の際はたんぱく質を意識して摂りましょう。
大体一日10000IUまでの摂取は安全だとされています。
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軟骨に栄養を送るためには運動も必要
ざっと、簡単ではありますがセルフケアと栄養学について書きました。
しかし軟骨には血管がないので血液からの栄養をもらうことはできません。
そのため、軟骨には運動によって体重をかけることにより関節液から栄養を染み込ませる様に栄養を供給されます。
ですから、普段から散歩など激しい運動でなくていいので心掛けましょう。
では今回はここまで、、。
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