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交通事故後のむち打ちと吐き気

交通事故

皆さんこんにちは。かのえ鍼灸整骨院の宮川です。

今回は『交通事故後のむち打ちと吐き気』

について、解説していきます。

むち打ちで

このブログでは

①交通事故でのむち打ちと吐き気の関係

②吐き気に関係する筋肉

③むち打ちになって吐き気を感じた時のセルフケアについて

を解説していきます。

1・交通事故後のむち打ちによる吐き気の関係

 

 

 

 

むち打ちによる吐き気や嘔吐といった症状は17~29%で認められたと報告されています。

また、ほぼ全例に頸部痛を合併しており、単独症状はほとんどないとされています。


さらに、注目すべきことに、「6か月以上の持続例も33%存在している」
とされており、むち打ちのため、吐き気や嘔吐が慢性化することは、決して稀なことではないことが、データからも裏付けられています。

むち打ちによる吐き気原因としてはこのような吐き気・嘔吐といった
原因の一つとして、自律神経系の異常が考えられます。


たとえば、急に立ち上がると、軽いめまいが起こったりする起立性低血圧による、脳貧血が原因と考えられます。
通常、姿勢を変化させると、前庭自律神経反射というものが働きます。
これによって、脳血流の低下を最小限に抑えているのです。


しかしながら、むち打ち損傷による頸部筋の過緊張などが原因となり、前庭神経が異常興奮すると、自律神経系にも異常を与えます。
このような自律神経系の異常により、吐き気や嘔吐などの症状が出ることが考えられます。

また、むち打ち患者が乗り物に乗ったりすると、頭が揺さぶられることによって、頭の細かい動きに頸部の筋肉が反応できず脳が揺らされて、酔ってしまうため吐き気を催してしまいます。

これが長期間放置されると早い動きをする乗り物を目で追いかけただけで、吐き気を催してしまいます。

例えば、電車に乗っていて景色を見ていただけで酔ってしまいます。

ここまでくると、口を大きく開け続けたり、堅い物を噛んだだけで、頸部や喉の筋肉の刺激で吐き気を催してしまう可能性もあります。

このように、むち打ちによる頸部の筋肉の損傷はすぐに取り除く必要があります。

次は、むち打ちによる吐き気に関係する筋肉について書いていきます。

 

2・吐き気に関係する筋群

 

 

 

 

上記のように、むち打ちによる吐き気は、頸部の筋肉や喉の筋肉が関係することもあります。

特に頸部の筋肉は直接、脳神経に支配されているものが多いので、色々な症状を合併することがあります。

吐き気に関係する筋群

上記以外にも多数の筋群が関係しますが、僕が臨床でむち打ち症で吐き気のを訴える方に施術する筋肉です。

胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋は鎖骨から側頭、後頭にかけて走行しており、傷つけられると頭部の動きが大きく阻害されてしまいます。また、大きな静脈が筋肉の上を走行しているので、循環も阻害されてしまいます。

棘筋・半棘筋・多裂筋

棘筋などは頸椎の並びを支持する役目もあります。これらの筋肉がやられてしまうと、頭部の動きに対して微調整ができず頭が揺らされてしまいます。

後頭下筋群

後頭下筋群は後頭部と頸椎を結ぶ筋肉で、この筋肉が過緊張状態になると頭部の揺れが反応できず、感覚として大きく頭を振らされたように感じてしまいます。

舌骨下・上筋群

舌骨下・上筋群は喉の周りや口を開けるのに必要な筋肉です。これらの筋肉がダメージを受け、口を開けたり、飲み込むときに咽頭が刺激され、吐き気を催す可能性があります。

他にも症状によって多くの筋肉が関係しますが、問診や触察で確認することになります。

3・吐き気を感じた時のセルフケア

 

 

 

ここではセルフケアについて書いていきますが、対処であり治療ではないので、よろしくお願いします。

また、非常に多くの筋肉が関係しますのでなるべく早く、生理学と解剖学に詳しい治療院や医療機関に診察してください。

横になって、頸部から喉を温める

頭の重みと重力により、頸部の筋肉が過緊張状態になり、気分が悪くなります。

ですので、一番リラックスできる姿勢で横になることが必要です。

また頸部と喉(側頸部)をカイロなどで温めておくと頭部の循環も改善できます。

ですが喉に触れたり、締め付けたりすると逆に喉が刺激されてしまいますので気を付けてください。

東洋医学のツボを刺激

内関

吐き気と言えばというくらい、有名なツボで、のひら側の手首にあるシワの真ん中から下に向けて指3本分のところの親指の腱と隣の腱の間にあります。

内臓の機能とかかわりが強いツボで、胃腸の吐き気を抑えるのに効果があります。

 

 

関衝

関衝のツボは手の薬指の小指の方の爪の生え際から2~3ミリ下の方にあります。
押してみて反応が強いと感じる方を押した方が効果的です。

関衝は乗り物酔いやめまいを防止するツボです。
さらに頭痛、耳鳴りも抑える効果があります。

 

 

合谷

ツボの中でもっともと言ってもいいくらい有名なツボで『万能のツボ』です。

人差し指と親指の骨の付け根部分から、人差し指の方に少しずつ滑らせていくと痛みを感じる場所が合谷です。
合谷を押すことで痛みを緩和する物質が分泌され、吐き気や頭痛にも効果があります。

 

以上2つほどセルフケアについて書いていますが、根本的に筋肉の傷をケアしないと吐気などは改善されません。

当院は、解剖学や生理学を基に施術をしており、頸部・顔面の症状に自信があります。

ご縁がありましたらよろしくお願いします。

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