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冷えるとなぜ体がかたくなるのか?


以前温めると足がつるのはマシになるという投稿があったので、なぜ冷えると筋肉がかたくなり、つってしまうのか考えてみた。やはりいろいろ気づかせていただけるのでSMSは面白いものです。

さて、筋肉が堅くなるのはなぜなのかから考えていこう。筋肉というのは筋原線維であるアクチンとミオシンというたんぱく質がかみ合うようにスライドしながら短くなるため収縮します。このときカルシウムイオンがアクチンとミオシンの結合を強固にし、さらにエネルギーが加わることにより筋原線維をスライドさせて短くさせるのです。

逆に筋肉を弛緩させるためには、その強固な結合をほどくためにエネルギーを使ってカルシウムイオンを取り込んで筋肉を弛緩させています。

ちょっと突っ込んだ話をすると、このカルシウムイオンは筋小胞体から分泌、回収を行っているのですが、その回収にはマグネシウムが必要となります。だからマグネシウムが不足すると筋肉が緩むことができなくて足がつったり、血管の圧力が高まり血圧が上がるということです。

 

さて、温度が下がるということで生体ではどなるかというと、体温が下がろうとします。体温は身核温度は37度程度に設定されており、それ以下になると震えなどで筋肉を収縮させて熱を出す。運動エネルギーを熱エネルギーに変えるということになる。体温というのは生命維持にとってとても大切でエネルギーの60から70%ほど使われているとのことで大量なエネルギーが使われている。

量子力学の発端は、物質の比熱からはじまったといわれている。比熱とは原子の集団に熱を与えた時に、各原子に与えられる熱エネルギーの事を比熱という。

原子の集団に大量な熱が与えられると各原子は平等に熱エネルギーを受けることができるが、与えられる熱が小さくなるとエネルギーの分配が不平等になってく。

勘のいいひとはここで理解できると思うが、低温になるとエネルギーの分配の不平等が起こり、組織自体にエネルギー不足が起こるということになる。

そのため、筋肉が緩むことができなくなり堅くなるということになる。

もともと体温の低い人がいるが外から熱エネルギーを受けないと冷えて寝られないという人がいるが、身核温度が低い人は手足の温度を下げて体の体温の維持させていると考えられる。冷え性や足のつりを根本的に直そうと思えば身核温度を先ず上げる必要がある。

ちょっと難しいが生体というのは、生物学と科学と物理学なんだなーとつくづく思う。

 

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